January 31, 2009

ブログを再開します

ずいぶん長くほったらかしていました。
そろそろ再開します。

January 30, 2007

教育におけるICT利活用第2回研究会

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教育におけるICT利活用研究会第2回研究会が1月29日文京区シビックセンターで開催されました。
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第2回のテーマ:「日韓の教育改革と求められるICT利活用教材とは」
1.基調講演とコーディネート
   山西潤一氏(富山大学教授)
2.韓国の新教育課程と情報教育
   李 元揆(イ・ウォンギュ)氏(高麗大学教授)
3.IT新改革戦略で求められる授業でのICT活用
   小泉力一氏(尚美学園大学教授)
4.「教科『情報』」の問題点と試作情報教科書
   辰己丈夫氏(東京農工大学助教授)
5.ICT環境の変化が授業と校務を変える
   相原健一氏(マイクロソフト株式会社
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高麗大学の李先生は2月まで北海道大学の客員教授を努めています。
29日は札幌千歳が大雪のため飛行機が欠航。
李先生と日韓の情報教育について共同研究を行っている一橋大学の兼宗先生に急遽ピンチヒッターを務めていただいて、第2回研究会がスタートしました。
 兼宗先生は、李教授の代わりに、韓国の教育改革と李先生が策定された情報教育カリキュラムについて報告されました。
 山西先生が、兼宗先生の報告をうけて韓国の情報教育カリキュラムと現状の日本の小中高の学習指導要領における情報教育の比較を行い、併せて英国、シンガポールの状況の解説を行いました。そしてPISAの調査結果から見える日本の教育の問題点を指摘されました。
 つぎに小泉先生が、IT新改革戦略に基づいた政府の具体的な施策とそこから求められるIT教材について解説されました。
 辰己先生は、「教科『情報』」の問題点、とくに「情報A」における「商品知」指導の偏重が如何にその後の情報教育の弊害になっているかという点、そして情報の未履修が大学の情報教育を停滞させているかを報告されました。
 最後にマイクロソフトの相原氏が、マイクロソフトが教育にどのように関わっているか、そしてVISTAの教育における可能性について報告されました。

 「教育におけるICT利活用研究会」は、教科書・教材メーカー、流通が、2010年以降の教材はどうあるべきかを共に研究するために結成されました。
 明治時代に近代学校制度が構築されて以来、現在のように学校教育、教室環境の格差が生じたのは初めてではないかと思われます。
 教室環境の格差を超えてすべての子どもたちに優良な教材コンテンツを提供できるのだろうか。
 あるいは、新しい教材コンテンツを提供することが行政を動かして教室環境の格差をなくしていくきっかけになるのだろうか。
 すばらしいレポートをいただいて、コンテンツ提供側の責任の重さを実感した研究会でした。
 

August 23, 2006

書きこんだことが記録されるdbook

2005年までに実現しようとしたe-Japan戦略では、すべての教室にプロジェクターを設置することが目的でした。
これに合わせて、提示型デジタル教科書が多くの教科書会社から発行されました。
2010年、新しい学習指導要領にもとづく教科書の発行が予定されています。そしてu-Jpapan戦略=ユビキタス社会の実現の年でもあります。
このとき求められるのは、生徒一人ひとりのデジタル教科書ではないでしょうか。
このデジタル教科書はどうあるべきかを、このブログで研究していきます。
最初のテーマは、操作した結果が残ることではないかと思います。
デジタル教科書に書きこんだことが残る機能を試作してみました。
http://www.urap.org/dBook/sansu/index.html

「書きこんだことが残る」ことは、デジタル教材の新しい使い方が考えられると思います。

August 21, 2006

SSS2006で論文発表スライド草稿

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8月26日から28日まで、情報処理学会サマーシンポジウムが箱根仙石原で開催されます。
論文がショート部門で採用され20分間の発表時間をいただきました。
そこで発表するときに使うスライドをdbookでつくりました。
http://www.urap.org/dBook/sssPresen4/index.html

私はしゃべるのが苦手です。
しゃべっているうちに何をしゃべっているのかわからなくなります。
最後は、dbookを操作して見てもらえばいいと開き直っています。

August 16, 2006

GCL解説ムービーづくり

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作図ツールGCLはdbookの関連ソフトとして開発されている。
数学のデジタル教科書をつくるツールでもある。

GCLとはCABRIやジオメタースケッチパッドなどで代表される作図ツールである。
SWFファイルやJPG画像を貼り込む機能をもち、ビジュアル性の高い図形教材をつくることができる。

岡山の川上公一先生によると、作図ツール(CABRI)が日本に入ってきて13年が経過したが、日本の数学教育に普及させることができなかったと述べている。

日本における教育用ソフトの導入はコンピュータ室での特別な授業での利用を中心としていたので、普通教室で行われる数学の授業にコンピュータを利用することは難しい状況であった。

しかし、05年までにすべての教室にプロジェクターとコンピュータを設置するという国の方針が出て、普通教科のデジタル教科書が多くの教科書会社から発行されるようになった。
これによって普通教室でコンピュータが使える可能性が高くなったことを考えると、日本の数学教育に作図ツールが利用されるようになることは早まるのではないかと思われる。
2010年は、u-Japan戦略の達成年度であると同時に新しい学習指導要領が実施されるようである。
このときに発行される数学のデジタル教科書には作図ツールが組み込まれるであろう。

今日は、GCL解説ムービーづくりを試みた。
http://www.urap.org/Qtmp/GCL/sikakukei-1.html

作図ツールGCLエディター3は下記URLでダウンロードできる。
http://www.urap.org/gc/GCLEditor.lzh

August 14, 2006

教育におけるICT利活用研究会

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8月11日、学士会分館において「教育におけるICT利活用研究会」設立準備会が開かれた。
富山大学の山西先生が委員長に、委員はお茶の水女子大学の坂元先生、東京農工大学の辰己先生、そして教科書会社、教材会社のメンバーで構成された。
この会の目的は、2010年までにユビキタス社会をつくろうとするu-Japan戦略に応え、かつ新しい学習指導要領が目標とする「読解力」をつけるために求められるデジタル教材のあり方を早急に提言することにある。
この日は、事務局から当面来年3月までの活動と日程が提案され確認された。

新生 kyutaroのブログ

これから、デジタル教科書とdbook、GCLについて書いていきます。